劇薬並みの殺菌力を秒単位で制御できる薬剤を開発

2019.07.23(火)

お知らせ

殺菌力と安全性の比に優れた世界初の技術を複数の企業と研究開発

活性窒素種の一つである過硝酸(HOONO2)は古くから知られてるが、殺菌利用は過去に論文・特許が皆無であり、世界初の新技術(特許成立済)です。従来の殺菌薬液と比較して高い殺菌力と生体安全性を兼ね備えており、医療機器、人体の殺菌のみならず食品、農業分野など様々な応用が考えられます。

 

Peroxynitric acid(過硝酸)

 

大阪大学大学院工学研究科では、「過硝酸応用研究開発コンソーシアム」という協働ユニットを設置し、大阪産業技術研究所、愛媛大学等のアカデミアと、複数の企業からなる共同研究を進めています。

 

 

過酸化水素1,000%に相当する殺菌力を有する過硝酸溶液でも、動物実験により安全性が実証されており、従来に無い画期的な殺菌技術です。さらに10倍の濃度の薬液を合成可能であり、殺菌力当たりのコストは非常に低くなります。

 

[連絡先]

北野勝久(工学研究科・准教授)

kitano[at]ppl.eng.osaka-u.ac.jp

※[at]を@に変換。

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