炎天下での作業員の遠隔体調管理の切り札 ウェアラブル・暑熱労働環境管理システムを開発しました
2019.07.23(火)
お知らせ
炎天下で作業する方が「センサ装着したインナーウェア」(以下、ウェアラブル生体センサ)を着ることで、作業時の心拍数や気象状況などからリスクレベルを算出し、見える化したうえで、管理者に通知します。このシステムにより、管理者は作業員の熱中症を未然に防止でき、作業員自身も自分の体調管理に役立てることが可能となりました。
本研究は、倉敷紡績株式会社(クラボウ)、大阪大学大学院医学系研究科、信州大学繊維学部、一般財団法人日本気象協会、KDDI株式会社、株式会社セック、ユニオンツールとの共同研究です。
ウェアラブル生体センサを着た体験者が心拍数を上げていくと、管理者のリスク評価が実際に上がっていく様子がわかります。これまでも電極を直接身体に装着する方法はありましたが、作業中ずっと電極を付けていることは困難でした。今回は信州大学繊維学部が開発した機能性素材を使用することで、違和感なく作業中の生体情報を入手することができるようになりました。
炎天下の作業だけに限らず、高齢者の見守りサービスやスポーツを楽しむ子供たちの体調管理など、幅広い用途への応用が期待できます。
【関連リンク先】